給食費の無償化について

2月15日から3月29日まで行われた第1回定例会が終わりました。

葛飾区の給食費の無償化については昨年区長が発表し、2023年度の予算に14億円余が計上されました。具体的には区立の小中学校に通う子どもの給食食材費(給食費として保護者が負担していた分)を区が全額補助するというものです。学年により金額に差はありますが、区立の小中学校で給食を食べる子どもは、1人につき毎月5000円ほどの給食費を補助します。

しかし、アレルギーや、宗教上の理由などで持参のお弁当を食べている子どもには補助はありません。特別支援学校(都立)に行っている子ども、私立学校に行っている子どもも対象外です。

このように全ての葛飾の子どもを対象とはしていないため、議会では、多くの議員から、お弁当を持参する子どもにも食材費はかかるのだから、何か検討が必要では?都立の特別支援学校に通う子どもも『かつしかっ子』。地域の小中学校に副籍しているのだから給食費のことを考えてはどうか、私立学校の子どもにも必要ではないか、などの意見が出されました。

もちろん、葛飾区が給食費の無償化を進めることは賛成ですが、区立の小中学校で給食を食べる子どもだけでなく、子育ての支援・葛飾区内の子どもたちへの支援という視点で無償化の検討をすることを要望しました。

また、23区内でもいくつかの自治体で無償化が実施されますが、根本的には自治体間で対応に格差があってはならないことと考えますので、国へ働きかけるよう求めました。

ここにきて政府が少子化対策の子ども関連政策のたたき台に給食費の無償化を盛り込むことが報道されました。子どもの貧困が問題になる中、多くのこども達がきちんと栄養のある食事ができることを望みます。