支援が必要な人の災害時の避難と移動を考える

人工呼吸器を使って生活をしていらっしゃる方の避難訓練にお誘いをいただき参加しました。
万が一のときのためには日頃の備えが大切、とのことで、毎年行っている訓練は6回目になります。今回は、災害により停電したことを想定し、2階にある自宅から1階に降り、第一避難所への避難しました。
私は搬送・アンビューなどを担当しました。
布担架の肩ひもの長さを調整、滑らないように軍手、首の固定、避難所に行ってから2階にはどうやって上がる?バッテリーや蓄電池は何時間充電で何時間使えるのか、避難所で電源は使えるのか、水害のときは広域避難?逃げるべきなのか留まるべきなのか?
などなど、実際にやってみないとわからない気づきがたくさんあり
貴重な学びの機会になりました。
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都心南部直下地震発生時の葛飾区の避難想定人数は約17万人。
その中には障がい者・高齢者・難病患者・妊産婦・乳幼児・外国人など、避難に支援を必要とする人たちがいて、その人数は障がい者だけでも1万2000人を越えます。
このような人の避難や避難所での生活について想定が不十分であるため、当事者の視点で避難支援対策をすすめ、避難所の備蓄品についても検討していく必要があること、そのためには支援が必要な人も参加する避難訓練の実施が必要であることを、先日の一般質問で求めています。
各地で行われている防災訓練は、会場まで自ら移動できる人が参加する訓練が大部分をしめます。支援がなければ避難できない人たちのことを具体的に考えるためにも、支援が必要な人が参加できる訓練の実施が重要です。