介助者がいれば自分らしく生きられる

“身体がどんなに不自由でもその人らしく地域で暮らせる仕組みづくり”を目指して活動をしている『 NPO法人 境を越えて 』のイベントに参加して、重度訪問介護の現場で活躍されている学生ヘルパーや、24時間ヘルパーとともに過ごす重度障がいのある方のことについて学びました。

障がいのある方を中心に、大人ヘルパー&学生ヘルパーのチームが、全国各地にあることを知りました。ケアを受ける、ケアを提供するだけではない、お互いの人生に責任を持って向き合う関係性に胸が熱くなりました。こういうヘルパーさんたちに出会えたら、生きることをあきらめずにいられると感じました。

このイベントを教えてくださったのは、ご自身も重度訪問介護を利用されていて、境を越えてのPRをされているJさん。一年ぶりにお会いすることができました。

共通の友人で、進行する重い障がいに苦しみ、生きることをあきらめたくなる気持ちを抱えて日々頑張っている人がいます。重度訪問介護サービスを必要としているのですが、重度訪問介護のヘルパーが見つからないのです。

今回、学んだことや教えてもらった相談先をもとに、ヘルパーさん探しをすすめていけたらと思います。

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重度訪問介護は、多くが24時間常に介護が必要になる障がいのある方を対象にした支援(介護保険ではない)になります。一回の時間は4~8時間で計画されることが多く、ケアの内容は、身体介助や家事支援、見守りで、利用者さんに付き添い、必要なタイミングで個別性の高いケアを行います。吸引などの医療的ケアを行う場合も多いです。夜間も見守りやケアがあるので、夜の勤務もあります。

重度訪問介護では身体介助と見守り支援が区分されていないため、長時間の支援の一時間あたりの単価は、低く設定されており、単純に比較できない要素は多くあり、事業所の収入は、重度訪問介護を8時間提供した場合と、介護保険で身体介護を1時間×8回(=8時間)提供した場合には大きな差があります。

介護保険のヘルパーも不足している大変な今、お金だけの問題ではありませんが、個別性が高いケアを求められ大切な役割を担う重度訪問介護のヘルパーの単価が低くては、事業者もヘルパーも増えません。

重度訪問介護を必要とする人がいること、重度訪問介護という支援はあっても従事する人が少なく支援に繋がりにくいこと、そこには単価の問題もあることなど、知ってほしいと思います。

重度訪問介護をしてくださるヘルパーや、資格がなくてもやってみたいと思う方がいらっしゃいましたらご連絡ください。資格がなくても研修があるので大丈夫です。