今なぜ、有機学校給食なのか?

日本有機農業学会主催の公開シンポジウム「今なぜ、有機学校給食なのか?~国内外の事例から考える~」にオンラインで参加しました。

今、有機学校給食を求める動きが各地の自治体にみられ、お母さんたちの活動も盛んです。葛飾でもお母さんたちが活動しています。葛飾も有機の給食にしたいな、有機学校給食についてもっと広く知りたいなと思ったのがシンポジウム参加のきっかけです。

テーマへの関心は高く、シンポジウムには全国から250人以上の参加がありました。

ここでは有機学校給食とは「学校給食に地元産の有機米や有機野菜などを使うこと」「都心部など地元産の食材調達が難しい場合には範囲を拡大した調達も考える」と定義されています。

有機食材というと、体に良さそうだが高価で、食にこだわりのある一部の人の嗜好品。給食に有機をというのは贅沢だと考える方もいますが、「福祉国家的な考えに基づけば、子どもの幸福度と健康の増進のために、社会的に必要なものとして提供されるもの」とのことでした。今はまだ、みんなが有機食材を食べる暮らしは難しいけれど、体に良く、環境に優しく、持続可能な未来のために有機食材への取り組みを自治体の学校給食から初めて世の中に広げていくことが必要です。

海外では日本よりずっと行政による取り組みが進んでいます。ブラジル、アメリカ、韓国、フランスなど有機給食から世の中が変わってきていることが報告されました。

実際に地産地消・有機給食を実践している愛媛県今治市や、千葉県いすみ市の取り組みの報告からは、子どもたちの学校給食を有機にすることで、農業所得の向上や新規就農希望者の増加、環境問題の改善、地域経済への好影響や、転入者が増えるなど、自治体の価値を高めることにつながっているとのことでした。

とはいえ、葛飾区のような人口の多い自治体は難しいのではないか、都市部では農業生産者が少ないのにどうやっていけばいいのか、などの疑問もありますが、保育園や高齢者施設から始める、周辺の自治体との連携をとることなどの対応策が提案されました。連携先の自治体での農業体験など、子どもの食育体験の場をつくることにもつながるそうです。

「学校給食は自治の鏡」と言われるそうです。ドキッとしてしまいますね。

葛飾の給食はどうでしょうか?

子どもにもっと美味しく食べてもらいたい、もっと安全で安心のものにしたい、子どもの体と心を育む「給食」を考えることから葛飾の未来をより魅力的なものにしていきたいです。