フードドライブが広がっています

 

我が家の近くでも、フードドライブに参加できるようになりました。

フードドライブとは、家庭にある食べきれない食品を持ち寄り、フードバンクなどを通して地域の福祉団体や施設、必要な人につなぐ活動のことです。

葛飾区役所に、フードドライブの常設窓口ができ、だれもが参加できるようになったと思っていたところ、近所のスーパーの入り口にもフードドライブ用の食品を入れる箱が設置されていました。区役所よりも近くに持って行ける場所ができることによって、もっと多くの人が参加できるようになります。スーパーに行くたびについついのぞいてしまいますが、桐箱に入った素麺や缶詰、お菓子など、毎回いろいろな食品が入っています。このスーパーに集まった食品は、NPO法人 全国子ども食堂支援センター・むすびえ を通じて、全国の必要なところへ届けられるそうです。

先日、偶然にも、むすびえ主催の子ども食堂と企業の関わりについての勉強会に参加しました。2020年度は企業や団体から3億円の物資支援があったそうです。事業として継続的な支援をおこなっている企業からの報告では、「はじめはできる範囲でおこなった支援が、子ども食堂でどのように活用されるのかを知り、子ども食堂と交流し、つながることで、支援の必要性ややりがいを感じ、支援の活動が広がっていった。運送コストが課題となったが、自社の配送便を活用したり、その都度安い運送業者に依頼したりして工夫している。食品ロスを減らすことにつながり、社会貢献にもなるためもっと多くの企業に広がって欲しい。」とお話がありました。企業側としては、支援についてTwitterでつぶやいて欲しい、ということでした。TwitterはSNSの中で一番の拡散力があるからだそうです。子ども食堂も助かる、企業も助かる、双方に継続できるしくみが整ってきていることはうれしい限りです。

社会で困っている人のための取り組みは、行政が行っていくものと思いがちですが、市民発の取り組みが企業や人々の意識を変え、社会を変えているのを目の当たりにすることが増えました。子ども食堂など、人もお金も市民の善意と努力で続いていますが、必要とされるしくみが継続できるような行政の支援が必要です。