「ミュニシパリズム」を学んで

「ミュニシパリズムとは ~新自由主義への抵抗と市民自治のまちづくり~」内田 聖子 さん(アジア太平洋資料センター共同代表)に学びました。

ミュニシパリズムは地域の主権を大切にする運動。新しい政治運動です。政治参加を選挙による間接民主主義に限定しないで、地域の自治的な民主主義や合意形成を大切にする考え方です。

これまで公的な分野だった、医療、教育、上下水道、電力、介護、保育、公園や図書館、ゴミ回収などの自治体サービスが、さまざまな形の民営化が進められてきました。その反動で、ヨーロッパを中心に再公営化運動、一度民営化された、アウトソーシングされたサービスを、公的なものに戻すことが起きています。公共サービスの再公営化はミュニシパリズムの具体的な行動の一つですが、再公営化は民営化以前に戻ることではなく、良質な公共サービス構築、適正な料金設定にする、説明責任と透明性を取り戻すことにあります。再公営化によって公共サービスを民主化することで、市民の直接的な政治参加になります。地域の主権を大切にする運動である、ミュニシパリズは世界各地に広がっています。

杉並区長 岸本聡子さんの選挙のときに耳にした「ミュニシパリズム」でしたが、私たち生活者ネットワークの成り立ちや、活動そのものがミュニシパリズムだということを今さらながら知りました。もっともっと広げていきたいと思います!