【『ゆめパのじかん』川崎市子ども夢パーク 視察】その2

2日目は川崎市役所で川崎市の子どもの権利に関する条例について学びました。

米川克子さん(川崎市子ども未来局青少年支援室子どもの権利担当課長)に2000年に制定された、川崎市の子どもの権利に関する条例の制定の背景から過程、制定後の取組みについて伺いました。

子どもの権利条例は子どもの権利保障のための仕組みの一つとして整備されました。条例を制定することで市長がかわっても子どもの権利を守る取組みが継続されます。やはり葛飾区にも条例が必要なのではないかと考えました。

子どもの権利を市民に理解してもらうことは大変です。人々の入れ替わりもあり、大人の理解がすすまない現状があります。子ども会議が月に2回あり、市長への活動の報告や意見交換の機会がつくられています。市のパブコメにも子どもからのいろいろな意見が提出されています。川崎市子ども権利条例策定子ども委員会の子どもたちから、大人へのメッセージ「まず、おとなが幸せにいてください。おとなが幸せじゃないのに、子どもだけ幸せにはなれません。~」には涙が出そうになりました。

最初は遊び場のイメージが強かった夢パークですが、視察を終えた今はフリースクールの役割の大きさを強く感じています。不登校により自ら命を絶つ子どももおり、不登校は命の問題につながっています。子どもだけでなく、子どもの不登校で追い詰められ、親が命を落とすこともあり、親のサポートも必要です。ここの特徴は生涯学習(社会教育)の視点にたって、学校外で多様に育ち・学ぶ場であり、主に学校の中に自分の居場所を見出せない子どもたちが安心できる居場所です。

「生きているだけでいい」

子どもにとって、そんな居場所やたまり場があれば、居心地がよく、ありのままの自分でいられると思いました。