「食の安全保障」のために私たちにできること
葛飾のまちづくりについて考える ”葛飾地域協議会” 主催の『都市農業』について市民の立場で考える勉強会に参加しました。
講師は農業ジャーナリスト・明治大学客員教授の榊田みどりさん。
日本の農業従事者は20年ほどで半減。
年齢構成でみると今後の農業をになう50代以下の割合は21%です。現農業者の約7割が「後継者なし」。
流通をになうドライバーの不足や、東京が世界でもまれな人口集積地であることも私たちの食にとっては大きな課題です。
ITの導入、法人化や規模拡大で私たちが今までどおり食べ続けていけるのでしょうか?
今までのように、食べて支えるだけでは農業や食べるということを維持できない状況になりつつある現状に衝撃を受けました。
そこで、首都圏に住む私たちにできること、なのです。
一つは、都市農業の維持。
農家さんを手伝う、自分たちも作物を作ること。
そして、地縁や知縁で首都圏以外の農村とつながること。
自治体や地域JAとの連携も必要です。
欧米では都市農業が単に農産物供給の役割だけでなく、健康問題(肥満)、格差問題(食へのアクセスの公平性)、環境・景観保全など、社会問題の解決方法として位置づけている(コモンとしての都市農業)。日本にもこの考え方による取り組みがあるということにも驚き、この大切な視点を広げていきたいと思いました。
会場には、若い方・ベテランの方、葛飾区外からの参加者、農業に関わりのある方など多様な方たちが集まり、学ぶことができました。質問もたくさんでていました。
私にできることからはじめよう。