聴導犬とともに

(福)日本聴導犬協会による、聴導犬についての勉強会に参加しました。

『聴導犬』とは、身体障害者補助犬(盲導犬・聴導犬・介助犬)のうち、耳の不自由な方に音を知らせて生活をサポートする犬です。

・赤ちゃんの泣き声、ドアのチャイム、目覚まし時計の音などの生活に必要な音を知らせる

・警報音を知らせ、安全を守る

・他者に呼ばれているときに知らせる

・呼ばれているところに導く

などの直接的な仕事はもちろん、聴導犬とユーザーが一緒にいることで、

・耳が聴こえないことを周囲の人に知ってもらえる

・災害時の配慮を受けやすい

・他者との交流のきっかけになる

などのメリットもあり、ユーザーからは聴導犬は介助だけでなく、たくさんの癒しと安心、外出の勇気をもらっており、パートナーだとお話しされていました。

現在、日本では盲導犬が約800頭活躍しているのに対して、聴導犬は約50頭と少なく、その存在を知らない人も多いです。

聴導犬も盲導犬と同様に、公的施設や公共交通機関、多くの人が利用する施設は、同伴による利用を拒まれることがないように身体障害者補助犬法で定められていますが、知られていないことで同伴が認められないこともあるそうです。

今回の勉強会は、定員80人がすぐにいっぱいになり、定員を100人に増やしての開催でした。子どもも大人と同じくらい参加しており、聴導犬を通して聴覚に障害のある人の困りごとについてみんなで知ることができたのはとてもいいと思いました。

2025年11月には東京でデフリンピックが開催されます。

音のかわりに目で見える合図で伝えること、コミュニケーションについて理解して、聴覚に障害のある人も安心して暮らせるまちづくりをすすめていきたいです。