ヤングケアラーも、子どもらしく自分らしくいられる社会を。

一般社団法人ヤングケアラー協会 宮﨑成悟さんにお話をうかがいました。
ヤングケアラーは学業や仕事のかたわら、病気や障がいのある家族のケアをしている子どもや若者のことです。
ひとえにヤングケアラーといっても、当事者の年齢、家族構成、ケアの内容や悩み、必要な支援などは様々で、一人として同じではありません。祖父母の介護、病気の親の介護、兄弟の見守りや、依存症の親から目を離せないなど状況は多種多様です。
ヤングケアラーの5-6割が誰にも相談できていないそうです。もやもやした思い(自分の置かれた状況がよくわからないなど)を抱えた状態で、学業や仕事に影響が出たり、先の見えない苦しみの中にいるといいます。
支援としては、点ではなく線で見て、その時点だけの問題解決につとめるのではなく、寄り添うことが大切とのことでした。ケアラーの年齢や要ケア者の病状などにより状況は変化するからです。
困っている人を支えるということは、相手に心からの関心を持ち、聴くことからはじまります。その人が、どのような思いでいるのか、何をもとめているのか、そのままを聴く。そして、話したいとき、相談したいときに「いる」。相談相手がいることは大きな力になります。ケアラーを孤立させない対策が求められます。
花、核果の木、自然の画像のようです