香害(こうがい)をご存知ですか?

   柔軟剤・合成洗剤・消臭スプレー・芳香剤などの合成香料に含まれる化学物質によって、健康を害し、日常生活を送ることが困難になっている人がいます。症状により、学校や職場に行けなくなり、家から出ることもできず社会から孤立する人もいます。

香害は香りの強さや好き嫌いの問題ではなく、化学物質による健康被害であり、香りを長続きさせるための技術であるマイクロカプセルは、多くがマイクロプラスチックであり、空気や海を汚し環境への影響も問題です。

子どもや、ペットへの影響も深刻です。からだが小さいがゆえに影響を受けやすいこと、マイクロカプセルなどの化学物質が付着した手や玩具をなめること、猫においては肝臓の代謝機能が人や犬と異なり、化学物質を蓄積しやすい状況があり、その影響は大きいのです。

今、香りを楽しんでいる人も、誰もがある日突然、化学物質による症状を発症する可能性はあります。知らず知らずのうちに「香害」の加害者にも被害者にもなってしまうかもしれないのです。

実際に化学物質過敏症を発症された人からは「香害の恐ろしさと大変さを再認識し、成分表示の義務付けや国の法規制を要望している。こんなに健康被害者がいるのに、国が調査して解明するという対応がとても遅れている。」といった話を聞きます。議会に「香害」に関する要望・意見書を提出する、また具体的な対策として区関連施設では香料のついた製品を使わない、「香害」周知のためのポスターを貼る等の働きかけをもっと進める必要があります。

症状に苦しんでいる人のためにも、自分のためにも、環境のためにも、「香害」を知って、無添加・無香料の製品を選ぶ人が増えることを希望します。

例えば、日本や米国では表示義務はありませんが、EU(欧州連合)では香料に関し26種の香料をアレルギー物質(発ガン性、変異原性、生殖毒性を含む)として表示する義務があります。深刻化している「香害」は化学物質の問題であり、少なくとも欧州並みの規制が求められます。

私たちの周りにあふれている香料による健康影響を知らせ、「香害」をなくすためには未然防止の視点と子ども基準による化学物質対策をすすめる必要があります。