一人ひとりの努力で平和をつくる

 

8月15日は76回目の終戦記念日です。

第二次世界大戦は、世界大恐慌の影響など多くのきっかけが複雑にからみあって始まったと言われています。終戦間際の原爆投下により広島では約14万人、長崎では約8万人の人が一瞬にして命を落としました。第二次世界大戦では日本では約280万人、全世界で約6000万人もの人が亡くなりました。亡くなられた大勢の方のご冥福をお祈りするとともに、今もまだ世界で続いている争いがなくなり、平和が訪れることを望みます。

戦争を知らない私が、戦争のことや平和のことを伝えることは、現実味がないようで言葉だけになってしまいそうで、ためらう気持ちがあるのですが、戦争は絶対だめ。平和を守ろう。それは言いたい。

戦争のことは、戦争の本、戦争の漫画や授業で知り、悲惨さや恐ろしさを感じました。広島で見た原爆ドーム・広島平和記念資料館で人々の暮らしの中で起こった惨禍を感じました。父と兄弟で行ったキャンプでは、飯盒で炊いたご飯と缶詰だけの食事をしながら、普段のおかずがたくさんの食事があたりまえでないことを学び、テントの中で風雨から守ってくれる家のありがたさを感じました。

現在も続いているアフガニスタン紛争やシリア内戦、ミャンマーのクーデターなど、世界では今も命の危険にさらされ、明日を生きることがあたりまえではない暮らしをしている人々がいます。

今、安心して眠ることができる家がある、食事をすることができる、あたたかいお風呂に入ることができる、今日も家族が無事に過ごせたと心からありがたく感じます。

日本でも76年前まで、平和は決してあたりまえのことではありませんでした。平和ってとってもありがたいものです。私たちが、過去に学び平和を求め、平和を守っていくことはとても大切なことです。

戦後、私たちの権利や自由を守ってくれる日本国憲法ができました。前文には日本国民は自分たちの国の平和を維持するとともに、国際社会においても平和を大切にしていこうと述べられ、第9条では戦争の放棄、軍備及び交戦権の否認が明記されています。また、主権者は国民。一人ひとりの権利を大切にするとともに、みんなの権利も大切にしようとあります。

平和はあたりまえのものではありません。だれもが人間らしく、人権が尊重され、平和に暮らすためには憲法の理念を活かし、私たち一人ひとりの努力により平和をつくっていくことが大事です。