行政視察 @ 尼崎市『いくしあ』
葛飾区議会 保健福祉委員会の議員10人で兵庫県尼崎市の子どもの育ち支援センター『いくしあ』を視察しました。『育舎』を優しく表現し『いくしあ』です。児童虐待や不登校、発達障害など、日々の暮らしのなかで課題や困難を抱える子どもたちと子育て家庭に寄り添い、支えるための複合施設です。
①子どもを第一に0歳からおおむね18歳まで(青少年ひきこもり支援ではおおむね29歳まで)が対象
②子どもの年齢に応じた切れめのない継続した支援
③福祉・保健・教育などが連携し総合的な支援
この3つの柱を大切に様々な支援を展開しています。
たくさんの支援をしているのですが、特に
「児童虐待再発防止プログラム事業」「匿名報告アプリ」「青少年ひきこもり支援」がいいと思いました。
児童虐待再発防止プログラム事業は、虐待に至ってしまった保護者を対象に、セルフケアと問題解決力の回復を目指すプログラム(MYTREEペアレンツプログラム)や日常的な見守りを実施し、成果がみられています。
匿名報告アプリは、中高生が匿名で様々な悩み(いじめや家庭、学校のことや苦しい気持ちなど何でも)を相談できる場で、多くの中高生が利用しています。
青少年ひきこもり支援は、中学3年生からおおむね29歳までのひきこもり状態やそうなりそうな人に対して、相談員が定期的に自宅を訪問し、相談を受けたり、一人ひとりに応じた支援につなぐものです。家族交流会もあり、孤立し孤独になりやすいひきこもりの人や家族とつながる大切な支援です。
尼崎市では『いくしあ』での実施事業や、事業の実施実績、利用者からの声など、市のホームページで詳細な情報を、誰もが見ることができるようにしています。
https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/kosodate-kyoiku/kodomo-ansin/1016009/1018129/index.html
委員会ではほかに芦屋市の子育て施策(認定こども園と保育所)、淡路市の地域支援事業(高齢者等の見守り・SOSネットワーク事業、認知症ケアネット)について視察しました。この視察から得たことを葛飾区でも生かしてまいります。